サンワダイレクトさんのサンバサダーにて、静電容量無接点キーボードのモニターに選ばれました。
と言う訳で、今回レビューするのは以下のキーボード。
サンワダイレクト 静電容量無接点キーボード 400-SKB060
今回レビューする400-SKB060最大の特徴と言えば、やはり静電容量無接点方式と言う所。
これまで静電容量無接点キーボードと言えば、東プレのREALFORCEか、PFUのHHK(Happy Hacking Keyboard)
くらいしか選択肢が無かったわけですが、HHKは所謂変態配列の類なので、まともなキー配列となるとREALFORCEの独壇場でした。
が、ここにきてサンワダイレクトがやってくれました!
祝え!静電容量無接点キーボード 400-SKB060 爆誕である!
とは言え、実際問題どんなもんなのよ?と言う訳でレビューしていきましょう。
外観とか
先ずはパッケージ。うん、シンプル。でも、これで十分。
開封。
そしてキーボード本体のお目見えである。
パッと見は良くあるメカニカルキーボードと似たような感じ。
キーボード本体表面は透明なプラっぽい素材で覆われている模様。
底面にシリアルNo等の記載あり。チルトスタンドも付いてる。
キーピッチは19mm。キートップは13mm。
キートップに「かな表記」が無いのでスッキリして見える。
キーボード手前の高さは約2.2cmで、一般的なメカニカルキーボードと同等なのでパームレストを用意すると手首の負担が減ると思われ。
私的にはダイヤテック(FILCO)のウッドパームレストがオススメ。
サンワの製品で無くて申し訳ないが……
キーボード奥側の高さは約3cm。チルトスタンドを立てれば、もう少し高くなる。
キーボードの奥行きは約15.5cm。
キーボードの横幅は約45.8cm。
測り方で多少の誤差は出ているものの、概ね公称値通り。
一般的なメカニカルキーボードと何が違う?
外見からでは違いが判らない……
と言う訳で、キートップ外してみた。
こうしてみると、キースイッチが一般的なメカニカルキーボードのものとは異なっているのが判る。
一般的なメカニカルキーボードと比べてみる
一般的なメカニカルキーボードとの比較。
比較対象はCoolerMasterのQuick Fire Rapid(赤軸)。
上が400-SKB060、下がQuick Fire Rapid。
Quick Fire Rapidの方はテンキーレスなので、テンキー部分の幅分だけ横幅が狭いが、全体的に見てほぼ同等。
手前同士を合わせて、手前部分の高さの比較。
こちらも概ね同等の高さなのが判る。
横に並べて背面の高さを比べてみた。
本体の高さ的にはQuick Fire Rapidの方が高いが、キートップの位置は同じ程度なのが判る。
400-SKB060を使ってみる
実際に400-SKB060を使ってみて、Quick Fire Rapidと比較してみた。
打鍵音が違う
先ず叩いてみて直ぐに判るのが400-SKB060の打鍵音。
今回比較に使用しているQuick Fire Rapidはメカニカルスイッチの中でも比較的静かな赤軸のものを用いているが、キーを叩いた時の音はカチャカチャと言う感じ。
一方の400-SKB060はREALFORCEの打鍵音の表現として使われるスコスコと言う感じそのままの打鍵音。
後ほど動画で打鍵音を紹介するが、その際には底打ちになっているので音自体は割と大きめ。
実際に使用する際にはどちらも撫で打ちに近い状態での打鍵になるので、動画ほどの音はしない。
ただカチャカチャ、スコスコ、と言う音の感じは変わらない。
2つの入力ポイント
400-SKB060ではキーの打ち方に合わせてアクチュエーションポイント(キー入力ポイント)を切り替えられるのも素晴らしい。
Fn+PrintScreenを押すことでH/L表示のLEDが点灯・消灯と切り替わるが、LED点灯時は1.4mm、LED消灯時は2.2mmの位置まで押し込むとキーが反応するようになる。
なので撫で打ちで使う場合は1.4mm位置で使うと入力が捗る。
キーボードがロックできる!?
他にも面白い機能として、Fn+ESCでキーが入力出来なくなるキーボードロック機能が付いている。
使い所は難しい気がするが、キーボードの上に猫が乗るような環境だと便利かもしれない(w
他にもキーボード単体でFnキーとの組み合わせでマルチメディアキー動作が可能だが、別途ドライバソフトを入れることで、さらに便利に使えるようになる。
ドライバソフトを入れてみる
ドライバソフトはサンワダイレクトの静電容量無接点キーボード 400-SKB060の販売ページからダウンロードが出来る。
ドライバダウンロードのボタンをクリックすると、400-SKB060_Driver.zipというファイルがダウンロードされる。
zipファイルを展開すると400-MA112_Driverというフォルダが作成され、中にSANWA SUPPLY Application Software 1.0.1.1 Setup.exeという実行ファイルが出来ている。
それを実行するとドライバソフトのセットアップが始まる。
「次へ」をクリックして進み、「インストール」を選択。
インストールが完了したら、そのままドライバソフトを実行。
ドライバソフトの画面の見た目が非常に派手なのだが、実は画面上のキーボードの色と、実際のキーボードの発光色がリンクしていて、バックライトパターンで色がキーボードLEDの色が変化すると、画面上のキーボードの色も同じように変化していく。
バックライトのパターンも豊富で、光り物好きな人はかなり楽しめると思う。
パターンについては後ほど動画にて参照。パターン数結構用意されている。
ボタンの設定では「ゲーミングモード」の設定が行える。
ゲームをプレイする際に誤動作して困るWinキー等をゲームモードに切り替えた際には無効化するような設定が可能。
ゲームモードへの切り替えはFn+Scroll Lock。
またマクロ動作の設定も可能なので、ゲームでの定型動作を登録して使うことも可能。
実際の音や光のパターンを動画で……
打鍵音やバックライトのパターンを動画にしてみたので参考にどうぞ。
まとめ
静電容量無接点方式のキーボードの選択肢が増えたのは喜ばしいですね。
ただ方式的な問題として、一般的なメカニカルキーボードよりも値段は高め。
同じ静電容量無接点方式のREALFORCEと比べた場合、定荷重の45g統一で持ってきたのは正解だと思う。
正確なブラインドタッチが身についている物書きさんとかだと変荷重の方が効率が良いかもしれないけど、それ以外の場合だと定荷重の方が使いやすかったり。ゲームで使う場合は特に。
またバックライトのパターンが豊富で、よりゲーマー寄りになっている点も良いと思う。
まぁ、ゲーマー=光り物が好き、でも無いけど、そういうのが好きな人達が一定数以上いるのも事実だし。
私的に欠点だと思うのはテンキーが付いている事。
ゲーム用途にしろ一般入力にしろ、テンキーは邪魔。
勿論、これは私見で偏見なので異論は認める。
ただ売れ行きが良ければテンキーレス版も検討して欲しいなぁ、という希望は書いておく(w
キーボード本来の打鍵に関しては言うことなし。
一般的なメカニカルキーボードでも安物のキーボードに比べれば、打鍵に対する疲労度は低いけれど、静電容量無接点キーボード 400-SKB060は、さらにその上をいく感じ。
撫で打ち気味にしてアクチュエーションポイントを1.4mmで使うのがオススメ。
ゲーミングにも良いけど、一般的な用途にも十二分にあり。
使ってみれば良さが判るけど、最初の敷居(金額とも言う)が高めなので躊躇せざるを得ないのが何とも。