探せて、選べる!通販比較サイト coneco.net の体験レビュー「ASUSの高速無線ルーター RT-AC87U 」のレビュアーに当選しました。
このレビューは、企業から無料で提供された製品に対して消費者の視点でレビューをおこなう、coneco.netの体験レビューとして作成されています。 http://www.coneco.net/taiken/
RT-AC87Uのレビューその2となります。(その1からどうぞ。)
その1ではRT-AC87Uの初期設定を行いました。
今回はRT-AC87Uの性能測定を行ってみたいと思います。
RT-AC87Uは無線子機を簡単に接続できるようにWPS(Wi-Fi Protected Setup)が搭載されています。
日本では簡単に無線子機を接続する機能としてAOSS(AirStation One-Touch Secure System)が有名ですが、これはBUFFALO独自のローカル規格であり、世界的にはWPSの方が一般的です。
こちらを使うにはRT-AC87Uの管理画面でワイヤレスを選んでWPSを有効化します。
WPS接続の際に本体背面のWPSボタンではなくPIN入力を行う場合は、こちらのAP PINコードを使用しますので覚えておきましょう。
そして今回RT-AC87Uに接続する無線子機は以下のようになります。
- DELL ALIENWARE X51(IEEE802.11ac)
- 東芝 dynabook Satellite B241/W2CC(IEEE802.11b/g/n)
- Amazon Kindle Fire HD 2012(IEEE802.11b/g/n MIMO対応)
- Lenovo YOGA TABLET 8(IEEE802.11b/g/n)
- 任天堂 3DS LL(IEEE802.11b/g)
いずれもWPSに対応しています。
これらの機器で無線の設定画面を出し、接続時にWPSでの接続を選べばWPSで接続する事が出来ます。
例えば任天堂 3DS だと接続先の登録を選んでから案内をおねがいし、WPSを選びます。
プッシュボタンかPIN入力かを選べるので、プッシュボタンを選び、その状態でRT-AC87Uの本体背面にあるWPSボタンを押せば互いに認識して設定が完了します。(任天堂3DSサイト:インターネット接続設定)
もっとも私的には面倒なのでWPSなどは使いませんけど。
アクセスポイント検索して、自分で設定したセキュリティキー(WPA プリシェアードキー)入力する方が手っ取り早いですし。
さて、それでは速度測定です。
今回比較するのは BUFFALO AirStation WHR-G301N です。
有線LANは100Mbpsと低速ですが、無線の方はIEEE802.11b/g/nに対応しており、無線の実測もそこそこの速度が出ていました。
先ずはPCでの測定です。
無線ルーターに有線LANで繋がっているWindowsサーバーのドライブをネットワークドライブとして割り当て、CrystalDiskMarkで速度計測を行いました。
計測は50MBを3回行っています。
ac対応のX51ではSeqや512Kで大きな差が出ています。
n対応のdynabookではSeqや512KでReadは速くなったものの、Writeは遅くなると言う現象が起きました。
Wi-Fiの状態を確認してみるとX51の方はAirStationとは130.0Mbps、RT-AC87Uとは866.5Mbpsでリンクしていました。
一方dynabookの方はAirStationとは150.0Mbps、RT-AC87Uとは72.0Mbpsでリンクしていました。
dynabookの方でRT-AC87UでのWriteが遅かったのは、そもそもの通信速度が遅かったからのようです。
ところが、Readに関してはリンク速度がAirStationの半分しかないにも関わらず、AirStationよりもRT-AC87Uの方が速度が出ていました。
X51で有線LANと無線LANでそれぞれ計測した結果の比較です。
有線LANと同等とまではいかないものの、結構な速度が出ているのが判ります。
無線接続でオンラインゲームを遊んでみたりもしましたが遅延等を含め、有線接続で遊んでいる時との差は感じられませんでした。
(下の画像で遊んでいるのはX-LEGENDのハンターヒーローです。)
今度はAndroid端末です。
先ずはKindle Fire HD(KFTT)。
PC同様にRT-AC87Uの方が速度が出ていますね。
RT-AC87Uの2.4GHzと5GHz(WPSありの方)の状態を見ると、全般的に2.4GHzの方が電波状態が良い事が判ります。
また5GHzの方は玄関先までは届いていますが、屋外の隣家付近まで移動すると表示が消えてしまっています。
筆者宅では2.4GHzでの電波干渉が起きていないため、2.4GHzの方が安定しているようです。
2.4GHz同士でAirStationとRT-AC87Uを比較した場合、親機近くではどちらも同じくらいですが、距離が離れるとAirStationよりもRT-AC87Uの方が状態が良い事が判ります。
距離が遠くなるほどアンテナの差が出ているのかもしれません。
次に同様にしてYOGA TABLET 8でも測定を行いました。
AirStationでの速度はKFTTと変わらないのに、RT-AC87Uでの速度はKFTTよりも落ちました。
これは同じIEEE802.11b/g/nであっても、KFTTの方はMIMO対応のデュアルアンテナである事が影響しているのだと思われます。
今回は利用していませんが、YOGAの方はそもそも5GHzには非対応です。
無線LANの性能的にはYOGAよりもKFTTの方が上、と言う事ですね。
残るは3DS LLですが、流石にこれでの速度測定は行っていません。
接続先をAirStationからRT-AC87Uに変えても体感的な違いは感じられませんでした。
筆者宅では2.4GHzで安定した通信が行えていますが、例えばマンションのように隣家との距離が近くなると、2.4GHzでの電波干渉が増えてくるかもしれません。
その際には5GHzでも利用可能なRT-AC87Uが重宝するかもしれませんね。
もっともYOGAのように子機側が5GHzに対応してなけりゃ意味ないんですけど。
いずれにしても、これらの結果よりRT-AC87Uの速度性能が良い事が判りました。
子機側がac対応であれば有線LANに近い状態で使用出来ますね。
今後MU-MIMO対応機器が増えて来た時にこそ、RT-AC87Uの真価が発揮されるのでしょうね。
その3に続きます。