先日BLUEDOT社が公募していた同社の『10インチポータブルDVDプレーヤー「BDP-1040W」』のブログモニターに応募したところ、レビュアーとして選んでいただきました。
と言う訳で、BLUEDOT 10インチポータブルDVDプレーヤー「BDP-1040W」のレビューです。
[公式サイト] BLUEDOT 10インチポータブルDVDプレーヤー「BDP-1040W」
[amazon] BLUEDOT ポータブルDVDプレーヤー(10インチ/6.5時間再生/HDMI/早見早聞) BDP-1040W
BLUEDOTって?
BLUEDOTと聞いても一般の方はあまり馴染みがないかもしれません。
SIMフリースマホやタブレットに興味のある方だと知っている人もいるかもしれませんね。
企業としての沿革については、同社サイトの沿革を見る方が良いと思います。
筆者が同社の名前を知ったのは、一昨年の秋頃に同社がデュアルSIM仕様なSIMフリースマホ「BNP-500」を発売する、と言うニュース記事でした。
その時点では筆者は未だガラケーオンリーで、スマホ使う予定も無かったので、面白い端末出るんだなぁ、くらいの感想でした。
最近はSIMフリー端末も増えて選びやすくなっていますが、当時を振り返ればSIMフリー端末自体が少ない上、実用的なデュアルSIM端末は今でも数少ない状態です。
なおかつ低価格と言うこともあってか、購入された方の評判を見ても割と良い評判だったようですね。
BDP-1040Wが届いたよ!
先ずはパッケージ。
化粧箱ではなく段ボール箱に製品名が印刷されたシンプルなものになっています。
一般流通の店頭で目立つ必要がある製品でなければ、こういうシンプルなので十分だと思います。
箱を開けると、中には緩衝材に包まれた本体が。
よく見かける緩衝材は発泡スチロールだったり、段ボールの折り方を工夫したものだったりしますが、こちらはエアクッションが使用されています。
精密機器なだけに輸送中の衝撃が気になるところですが、エアクッションの厚みが結構あるので安心出来ますね。
内容物一覧。
本体にリモコン、AVケーブルにACアダプタ、そして取説と保証書。
外観など
本体上面。
真っ白な天板の中央に同社のブランドマークが。
本体底面。
製品ラベルが貼られており、DVDの地域リージョンは2に設定されている事が判ります。
また「クラス1レーザー製品」との記載があり、特別な安全対策が不要な「本質的に安全」に分類されるクラスである事も判ります。
天板を開いた所。
本体操作部。
左側にDVDトレイがあり、右側に操作ボタンがまとめられています。
本体右側の操作ボタンとは別に、ディスプレイ部下部にも操作ボタンが設置されています。
通常使用時は本体右側のボタンで、タブレット状で使用する場合はディスプレイ下部のボタンを、と言う使い分けになると思われます。
もっとも、本体前面の底面近くにIR(赤外線)受光部があり、そちらに向けてリモコンで操作することも出来ます。
ディスプレイ部は180度回転させることが出来ますが、回転出来る方向は決まっているので要注意です。
インタフェースは本体右側に集中しています。
ACアダプタを繋いだり、別途HDMIケーブルを用意してTVに繋いだりする場合は、こちらからケーブルが伸びることになりますが、内蔵バッテリーで単独使用する事の方が多いと思われますので、大抵は充電時にACアダプタ繋ぐ程度だと思います。
上の写真で左から、電源スイッチ、SDカードスロット、USBメモリ用のUSBポート、AV出力(オレンジ)にヘッドホン端子(黄緑)、ACアダプタ用の入力端子、そしてHDMI出力端子です。
逆に左側面には何も無く、スッキリとしています。
まぁ、単純に左側にDVDトレイがあるので、その辺りの都合な気がしますが。
銀色に光っているのがディスプレイ部を支えている回転ヒンジ。
結構しかりとした作りで、ディスプレイ部の角度は割と自由に設定出来ます。
実際に使ってみよう!
それでは実際に使っていきたいと思います。
先ずはACアダプタ刺して、内蔵バッテリーをフル充電。
充電時間は公称値で約7時間との事なので、寝ている間に充電しておくのが良さそうです。
本体の電源は右側面の一番手前にあり、スイッチを手前にスライドさせると電源が入ります。
引っかかりが薄いのと、若干固めなので、最初はちょっと手間取るかもしれません。
起動すると、月面から地球を見ています、的な画面が表示されます。
宇宙に浮かぶ青い点《BLUEDOT》って事なのでしょうか?
本体の表記もそうですが、画面の表記も全て日本語なので安心して使えます。
なお画面表記自体は英語に切り替える事も可能なようです。
レジューム機能もあるので、ONにしておけば前回停止した所から再生してくれます。
(今回は撮影用にレジュームOFFに切り替えていますが、初期値はONになっています。)
設定の中に省電力モードの項目があり、オフ/70/30となっていますが、こちらは変更すると画面の輝度が変わるようです。
70や30にするとオフの状態の70%、30%の輝度、で画面を暗くする事でバッテリー駆動時間が伸びる、と言う事のようです。
音量は0~20ですが、かなり大きな音が出ます。
私的には5くらいで十分だと思いました。
今回再生するDVDとしてBABYMETALの1stアルバム「BABYMETAL」初回生産限定盤(TFCC-86460)のDVDを使用しました。
通常のDVDプレイヤー同様、TOY’S FACTORYのロゴが表示された後、タイトル画面へ。
再生を選ぶと「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のMVが再生されました。
レジュームONの状態で再生した後、一時停止を押して終了させ、再度読み込ませなおすと一時停止して終わらせた所から再生が始まりました。
映画など長時間のものを見る際にレジューム機能は便利ですね。
逆に今回のようにタイトルが出るよりも前の状態から見たいような場合はレジュームをOFFにしておく方が良いです。
まぁ、あまりレジュームOFFでは使わない気はしますけど。
動作状態の撮影は著作権の関係上冒頭部分で止めましたが、その後そのまま続きを見ていたら娘が横に来て一緒に観だしました。
結局二人で最後まで鑑賞しましたが……大人数で見る際にはTV等に繋ぐ方が良いでしょうが、2人くらいなら10インチで十分なサイズですね。
DVD以外も再生してみた
SDカードやUSBメモリに保存してある写真やmp3も再生可能との事なので、USBメモリに動画と写真入れて試してみました。
先ずはmp4形式の動画を選択して再生。
アイコンが?な時点で結果は判ってましたが、Video codec not supported と言うことで当然ながら再生出来ませんでした。
次はjpg画像。こちらは問題なく表示されました。
一点気になったのが、一定時間経つと自動的に写真の表示が終了してしまうと言う点。
何かボタン押したら表示終了、の方が良い気がします。
後継機に望むもの
正直な所、大きく不満に感じる部分って無いですね。
細かく言えば、スイッチ類がちょっと固いかなぁ、とかDVDトレイの蓋を止めている部分の左側は開くボタンを軽く押しただけだと引っかかったままになるので、開くボタンを強めに押さないと駄目だとか、DVDトレイの蓋の右側が少し浮き気味な気がする、とかってありますが……この程度は十分許容範囲内だと思いますし。
むしろ全体的には良く出来ていると思うので、それが故にここがこうだったら良かったのに、の方が大きいですね。
1つめはディスプレイ部の回転が180度ではなく360度だったら便利なのにな、と言うもの。
現状タブレット上にするには時計回りに、戻るには反時計回りに、と回せる方向が決まっていて、うっかり逆方向に回そうとすると壊してしまいそうなので。
この辺りは内部構造的な問題もあるので、360度回転するようにした結果、ヒンジの強度が落ちました、とかになると本末転倒ですけどね。
2つめは外部出力だけでなく、外部入力が欲しい、と言うもの。
HDMI入力とか出来ると、さらに利用用途が増えると思うんですよね。
昨今ではスティックタイプのPCも出ていますので、そういうの繋いで使えると便利ですよね。
3つめはSDカードやUSBメモリの中に入れた動画も再生出来ると良いなぁ、と言うもの。
多くのコーデックに対応する必要は無いので、せめてmp4だけでも再生出来ると嬉しいかなぁ。
総評
昨今利権者が口うるさく、フェアユースですら使えないように妨害しているせいで、DVDのリッピングすら出来なくなりました。
(リッピング自体は今でも簡単に出来ますが、2012年の著作権法改正によりリッピングが違法扱いになりました。)
リッピング出来ればスマホやタブレットで再生する事も可能ですが、それが出来なくなった訳です。
そうなるとDVDプレイヤーを繋いだ機器や、DVD再生可能なノートPCで見たり、になる訳ですが……
前者は位置が固定され、後者は仰々しくなります。
そういう意味ではポータブルDVDプレイヤーと言うのは特定用途向けに機能を限定されている分、誰にでも使い易く便利ですね。
今回レビューさせていただいた『BLUEDOT 10インチポータブルDVDプレーヤー「BDP-1040W」』では公称値で6.5時間もバッテリー駆動が可能と言う事で、場所を選ばす色々な所での活躍が期待出来ます。
お盆や年末年始など、長距離を移動する際に小さな子供がいる家庭だと、途中で子供がぐずったりする事も多々あると思いますが、そんな折後部座席で子供の好きなDVDを見せてあげる等すれば少しは機嫌が回復すると思います。
もちろん、その場合後部座席にDVDプレイヤーを固定するための対策が必要にはなってきますが……
安いポータブルDVDプレイヤーと言うのは探せば結構あると思いますが、その多くは輸入品で品質的にどうなの?という疑問が付き纏う物が少なくない、と言うか大半がそういうものだったりします。日本語の表記が怪しかったり、とかね。
もちろん中国製品などでも日本市場をターゲットに見据えた大手メーカー(Huawei等)は日本製品と変わらないか、それ以上の品質だったりしますが、それだけ品質試験をしっかりやっていると言う事でしょう。
日本の大手メーカーでも中身は中国製と言うのは珍しくありません、と言うか、今時純日本産なんて存在しませんし。
信頼を得る差は、やはりどれだけ品質を保てているか、に尽きると思います。
その点BLUEDOTの「BDP-1040W」は日本語表記も正常ですし、そして同社サイトを見ると数多くの品質試験を行っている事が判ります。
2016年8月7日現在で税込み13,980円(送料込み)ですが、Amazonを覗いてみると10インチのポータブルDVDとしては特別安くは無いですが、高くも無い平均的な価格に見えます。
中には1万円を切っている物もありますが……そういうものは品質を考えた場合に安物買いの何とやら、になる可能性が無きにしも非ずです。
寝室などでDVDを楽しみたい、車内後部座席で楽しみたい、出先で使いたい、などであれば検討してみる価値は十分にあると思います。
[公式サイト] BLUEDOT 10インチポータブルDVDプレーヤー「BDP-1040W」
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