サンワダイレクトさんのサンバサダーにて、ゲーミングマウスのモニターに選ばれました。
と言う訳で、今回レビューするのは以下のゲーミングマウス。
PCを使う上で重要なパーツであるにも関わらず、割と蔑ろにされがちなのがキーボードやマウスと言った入力デバイス。
CPUやメモリ等に拘ってPC買うのに、キーボードやマウスは付属品をそのまま使っている、という人が多いような気がします。
たまたまPC使っているけど、実際にはタブレットでも事足りる、程度の使い方をしている人なら、付属品をそのまま使うのも有りかもしれませんが、PCで入力操作を行うことが多いのであれば、キーボードやマウスと言った入力デバイスにもお金をかけるべきだと思いますよ。
ちなみに筆者は自宅でも職場でもゲーミングキーボード&ゲーミングマウスを使用しています。
(職場への持ち込みは会社から許可を得た上で行っています。職場によっては自前のデバイス持ち込み自体が禁止されている場合がありますので、持ち込む前に確認することをお忘れなく。)
400-MA112のココに惹かれて応募した
さて、今回レビューする「サンワダイレクト ゲーミングマウス 400-MA112」。
一番惹かれたのは解像度の高さ。何しろ100~12,000DPIを100DPI刻みで設定可能ってんだから、垂涎モノですよ。
筆者がゲーミングマウスを愛用する理由の一つに高DPI設定が可能なマウスを探すと、選択肢はゲーミングマウスしか無い、という事があります。
今回レビューしているサンワサプライを含む一般的事務向けマウスを出しているメーカーのマウスにおいて「マウススピードのカウント切り替え可能!」というのをウリ文句の一つにしている製品が多々ありますが……それらの製品の多くが最大でも1,600DPI程度なんですよね。
サンワサプライ マウスの豆知識 カウント数について、と見ても「事務関係の仕事であれば800~1,600カウントなどの高カウント数のものが力を発揮します」とあり、800DPI~1,600DPIが高DPIとして表現されていますが……
残念ながら筆者的には1,600DPIなんてものは普段使う上での最低ラインのDPIなんですよね……
一般作業を行う際に、1ドット単位でのマウス位置の調整が必要な時にDPIを最低限まで落として使う時の解像度が1,200~1,600DPIです。
それ以外の時に普通に使う分には7,200~8,200DPIくらい。
7,200~8,200DPIってのは、普段使用しているゲーミングマウスで設定可能なDPIの上限値です。
理想的にはマウスカーソルをFull-HDの画面の端から端まで左右に振って、マウスの移動が左右に3cm以内に収まる感じですかね。
マウスを置く場所さえあれば、左右にスペースが殆ど無くてもマウス操作が出来るレベルの高DPI設定です。
と、ここまで書いておいて何ですが……
この高DPI設定、ぶっちゃけ筆者が異常なだけで、一般向けではありません。
筆者が普通に使う設定にしている状態で、周りにまともに使える人いませんから(w
自宅のマウスだと嫁さんが、職場のマウスだと同僚がマウス操作をする場合もあるので、その際には最低DPIとして設定してある1,200DPIに切り替えてから操作して貰っています。
それですらマウスの動きが若干速いようですが……それ以上遅いと筆者のストレスが溜まるので……
外観とか
先ずはパッケージ。ゲーミングマウスによく見られる感じのパッケージですね。
表面の部分はマジックテープでくっついていて、開くとマウス本体を確認することができる構造になっています。
内容物。マウス本体と取説。
では、マウス本体を……
基本的に右手用マウスで、本体左側にサイドボタンが2つ。
当然右側にはボタン類は無し。
左右のボタンに、中央にホイール。そしてホイールの後方に「+」「ー」のボタン。
底面。本体中心部にセンサーが配置されている。
取説。サンワサプライなので、当然日本語。
専用ドライバはサイトからダウンロードする方式。
なので、内容物一覧にドライバCDの類が無いわけです。
筆者的にはドライバ類はサイトからダウンロードする方式で良いと思うし、何なら取説も同様にPDF形式のをダウンロード出来るので十分だと思う。
ただダウンロード方式の欠点としては、配布サイトが無くなると入手出来なくなるので、公開されている最新ドライバ等はダウンロード後に自分でバックアップしておいた方が良いと思います。
まぁ、日本語版で無くて良ければOEM元探して他言語版のドライバを何とか入手する、って手も無くはないけど、そもそも的に配布されていない場合もあるので、やはりバックアップは大事。
サイズ計測
マウス本体を実測してみる。
とりあえず公称値としては「W64xD119xH41.5mm」との事。
マウス本体にものさし添えての計測なので、誤差が出るのは前提として……
先ずは全長。概ね120mmくらいなので、D119と一致。
次は横幅。概ね66mmなのでW64mmに一致。
下の写真で見ても微妙に隙間あるから2mmくらいの誤差はありそうだしな……
最後に高さ。39mmくらいかなぁ……H41.5mmと比べると低めに計測されてるけど、高さだけに目測で置いてあるのと、ソール部分の厚みとか考慮したら、まぁ一致してそう。
他のゲーミングマウスと比べてみる
次は他のゲーミングマウスとの比較。
比較対象は私的至高の逸品であるROCCAT Kone Pure(ROC-11-700-AS)。
ちなみに現在は廃盤。後継機としてが出ているので欲しい方はそっちを検索(w
高機能版の「Kone Pure Owl-Eye」と、廉価版の「Kone Pure SE」がある模様。
横に並べてみたけど、概ね同じくらいのサイズ感。
ROCCAT Kone Pureを至高としているのは、手が小さめなサイズの人にピッタリフィットで使いやすいという点が大きいので、同サイズ程度のサンワサプライ 400-MA112も期待を持てる感じ。
海外系のゲーミングマウスで人気が高いものの多くは手がでかい人向けなので、手が小さめな人からすれば使い勝手の悪い駄作にしかならないんですよね。
他人の評価より、自分で握ってみて手にフィットするかどうかの方が重要。
サンワサプライさんがマウスをサイズから選べるように、一般向け事務用マウスの原寸大印刷用PDFを配布してくれているので、それで概ね中型マウスが手に合う人に丁度良いサイズです。
[参考] サンワサプライ サイズでマウスを選ぶ
一般向け事務用マウスにおいても、各社のマウス色々試していますが、私的にはサンワサプライのマウスが一番良い感じだと思います。
実際、嫁さん用のマウスとかはサンワサプライの中型マウスにしていますしね。
ホイール後方のボタンがサンワサプライ 400-MA112は少し後ろ過ぎな気がしますね……
DPI切り替えが割り当たると思いますが、この位置だと切り替え難いかも……
さて、今度は底面の比較。
ROCCAT Kone Pureと比べると、サンワサプライ 400-MA112のセンサーは少し後方気味。
マウスを左右に振る時の事を考えると、前方寄りの方が移動距離が少なくて良いのだけれど……
高さについては同じくらいかな……
USBコネクタの部分。サンワサプライ 400-MA112の方は金メッキなんでしょうかね?
ドライバソフトをインストールする
そのままPCに挿すだけでもマウスとしては使用できますが、ゲーミングマウスの真価を発揮させるには専用ドライバが必須です。
と言う訳で、ドライバをインストールしましょう。
ドライバのダウンロードは商品ページのリンクから。
今回レビューしているサンワダイレクトのゲーミングマウス 400-MA112については、サンワダイレクト専用品になるので、サンワサプライのドライバダウンロードページからはダウンロード出来ないので要注意。
サンワダイレクトのドライバダウンロードページの方からなら検索・DLできます。
ドライバは「400-MA112_Driver.zip」としてダウンロードされます。
zipを展開すると「SANWA SUPPLY Application Software 1.0.1.1 Setup.exe」という実行ファイルが出てきます。(ファイルバージョンは2019年5月12日時点。)
実行ファイルを実行すると、ドライバのセットアップが始まります。
インストールが完了したら、そのままドライバソフトを実行。
ドライバソフトが起動すると「ボタン」のタブで表示されました。
ここでは各ボタンに機能の割り当てを行いますが、初期値で一般的なボタン割り当てになっているので、通常はこのままで問題ないですね。
マウスのLEDカラーの設定を行います。
光るのはホイールとサンワサプライのロゴの部分。
ドライバの設定画面とマウスが連動していて、画面の色設定に合わせて画面のマウスの絵の色と、マウス本体のLED部が同じ色で光ります。
バックライトのパターンも色々と用意されています。
光り物が嫌いな方は、バックライトOFFの設定も可能ですが……
私的にはバックライトパターンを「DPI」にして、輝度を「最低」にしておくのが良いかな、と思います。
DPI連動で色を光らせる事で、現在どのDPIなのかを視覚的に判別することが出来ますので。
輝度最低にしておけば、そこまで光りませんしね。
ここではマウスの操作に関する設定を行います。
冒頭で書いたDPIの設定なども、ここで行います。
DPIを使いやすい設定に変えてみました。
レポートレートは「1秒間にマウスの操作情報を何回パソコンへ報告するか」と言う物ですが、この値が大きくなれば当然PCへの負荷も増えます……が、今時のPCならレポートレートを1,000にした程度で影響が出ることは先ず無いでしょうけど。
「表面校正」と言う聞き慣れない物があります。
これは使用するマウスマットに合わせて、自動的に適切なDPIに設定してくれると言うもの。
マウス使っていてカーソルが飛ぶ等の問題が生じた際に使ってみると良いかもしれません。
ファームウェアの更新
ドライバ画面を色々と弄っていたら、ファームウェアの更新がありました。
ゲーミングマウスはマウス本体にも色々と処理機能を持っているので、そのファームウェアの更新が必要になる場合があります。
ファームウェアの更新中に電源落ちたらアウトなので、ケーブルが抜けたり、PCの電源が切れたりしないように確認しておきましょう。
無事に更新が完了するとお知らせが。
ファームウェアのバージョンが0.06から0.07に上がりました。
あ
実際に使ってみて……
一週間ばかり使用してみての感想。
全般的に言えば、かなり使いやすいです。
高DPI設定が可能なので、私的には非常に快適に使えています。
懸念されていたセンサーの位置が後方寄りなのも、高DPI設定のおかげで回避できている感じ。
画面の端から端までのマウスカーソル移動も楽々でストレス知らずですね♪
センサー部にPixart PMW 3360採用しているだけあって、基本的な部分はしっかりしてますし。
※Pixart PMW 3360はゲーミング専業メーカーのマウスで採用事例が多いです。
誰でも知ってるレベルだと、ZOWIE(BenQ)のEC2-Bとかにも採用されてます。
握った感じもサイズ的にも大きすぎず小さすぎずとピッタリで良い感じです。
ホイールも回した際のノッチがしっかりしていて良い感触です。
ソールの滑りも程よく、ガッと移動してピタッと止められる感じですね。
一方で欠点が無い訳でもありません。
一つはホイール後方のボタンに設定してあるDPI切り替え。
DPI切り替える際にボタンが後方過ぎて、かぶせ持ちだと操作し辛い事。
「+」の位置に「-」があるくらいでギリギリ使えるレベルですかね。
もう一つはボタンのクリック音が割と大きめな事。
一人だと許容できるレベルですが、深夜に他の家族に気を使う必要があるような所で使うと気になるレベルですかね。
ぶっちゃけ、同社の薄型メカニカルキーボード 400-SKB056BL/R をタイピングしてる音よりも、400-MA112のボタンクリック音の方が大きいですしね。
音の方はともかく、DPI切り替えボタンの操作は割と厳しい感じ。
私的にはFPS・TPSの類は余りやらないので、そこまでDPI切り替えが瞬時に行えないと困る事はありませんが……
逆に言えばFPS・TPSをプレイする目的だとDPI切り替えにもたつく可能性が大なので不向きな気はします。
MO・MMOの類なら気になることは無さそうですね。
価格的にも割とリーズナブルなので、使い勝手の良い中型サイズのマウスを探している人には良いと思います。
※一般事務向けのマウスと、ゲーミングマウスでは価格帯が別物です。5,000円弱だと安い部類。